2017年3月29日水曜日

渋谷の「ゆで太郎」にて天玉

数年前まで水道橋に勤めていたころはしょっちゅう食べてたが
事務所移転してからは自分の行動範囲にゆで太郎がなかなか登場しない。
渋谷の宮益坂を歩いていたら久しぶりに見つけたので入ることにした。
天玉そばは470円だ。以前と比べて値段が変わったかは覚えていない。
水道橋の店よりは無愛想な気がしたが、感じ方には個人差もあるしね。
しかし玉子が生か温玉か選べるのはいいと思う。
客は少ない時間だったが出てくるまでは少し時間がかかった。
円形のかき揚げが斜めに刺さっているボリュームあり気な天玉そばだ。
かき揚げと温玉の他にはネギとワカメ、ワンコイン未満なら悪くなく上々だろうか。

以前は冷たい蕎麦を好んでいたのもあるかも知れないが、
昔の記憶ほどにはコシが感じられず、記憶と比較すると伸びているような感じだ。

かき揚げは揚げ置きではあるが、にじんだ油とツユの少しジャンクな融合は
「記憶にある期待通りのジャンクさ」とでも言うべきか。
野菜の多いかき揚げなのでショリショリした食感とタマネギの甘さが感じられる。

以前に比べると物足りない気はしたが、値段を考えればまともな一杯だろうか。

ゆで太郎 渋谷宮益坂店立ち食いそば / 渋谷駅表参道駅神泉駅
夜総合点★★★☆☆ 3.6

100円ローソンで見つけた「東村山黒焼きそば」

先月見つけたコンビニものの話である。
100円ローソンに「東村山黒焼きそば」なんてのがあった。
 B級グルメの1つなのかも知れない。
「イカ墨・黒酒使用」と書いてあり、それがご当地ものなのだろうか。
それでも216円って値段で売られているから原価が高いというわけでもなさそうだ。
イカスミパスタとかリゾットみたいに漆黒ということはない。
一般的なソース焼きそばよりは黒い粒子のようなものがまとわっている分だけ黒いか。
「黒酒」がなんなのか知らないが、酒のにおいが強いわけでもない。
コンビニの出来合い焼きそばらしい油たっぷりの焼きそばで、かすかにイカ墨。
具が少ないのはまあ仕方ないよな。
「少し変わった焼きそば」という程度だが気分転換にはいいだろう。

2月の寒い夜だったんで焼き芋も買った。レジ横のやつ1度買ってみたかったんだよね。
ほくほくしてて2つに割って皮ごと食べた。先っぽはかたかったから回避したけど。

ローソンストア100 田無店その他 / 田無駅西武柳沢駅
夜総合点★★★☆☆ 3.0

西武新宿「なぜ蕎麦にラー油を入れるのか。」にて

新大久保に用事があった帰りに、歩いて西武新宿駅に出た。
すると職安通りの大久保側に妙に目立つ看板をあげた店がある。
  「なぜ蕎麦にラー油を入れるのか。」
誰に向けての応答なのかわからず、店名だと気づくのに少し時間を要した。
「ラー油」と「。」が赤文字で強調されているようにも見える。
なんだかよくわからないが、昼飯はここにしてみた。
店に入ってすぐの場所に券売機がある。先に外のメニューを選んでおくといいだろう。
太麺でゆで時間が数分かかると書いてある。辛みのきいてそうな赤い色合いのにした。

卓上には辣油など調味料の他に揚げ玉や生卵も置いてあり、食べ放題のようだ。

出てきた丼には、茹でたキャベツやネギや豚肉に赤みがかった餡がかかっていて
唐辛子ではなくチリペッパーが振りかけられている。
蕎麦をたぐってみると確かに太く、丼の底の方から持ち上げようとすると
上に乗っている餡がずっしりとしていることがわかる。
「二郎の蕎麦版」という感じなんだろうか。ごつごつした蕎麦だ。
味に文句はないが全体量が多いから、そのまま食べ続けると少し飽きがきそうだ。
そのままでも辛味はあるが、看板に従って辣油を注ぎ、卓上の生卵も配置してみた。
玉子を投下するといかようにもマイルドな味にできる。
卓上調味料でオリジナルの味つけにしていくなら注文はスタンダードなやつで良いか。

連日食べたいっていうやつじゃないけど、いつかまた食べたくなる味。そんな気がする。

なぜ蕎麦にラー油を入れるのか。 西武新宿店そば(蕎麦) / 西武新宿駅新大久保駅大久保駅
昼総合点★★★☆☆ 3.5

2017年3月12日日曜日

池袋IKE麺KITCHENの「たら福」にて

池袋駅の地下通路「いけふくろう」の前に「IKE麺KITCHEN」なるスペースがある。
そば屋にうどん屋、スパゲティ屋などの麺屋が集っているフードコートだ。
一番混んでいるのが「築地銀だこ」であることは、目を瞑っておくことにしよう。
同じく地下道の丸の内線改札前にある「大江戸そば」から100mも離れていない場所だが
新宿駅にもあった「そばいち」がここにも入っている。
しかし食券の販売機前には外国人観光客の一団がいて、どうも進みそうになく、
逆サイドにあった讃岐うどんの「たら福」で食べることにした。

最近では「丸亀製麺」でおなじみになった注文方式で、先にうどんを頼み、
茹でている間に天ぷらやおにぎりなどのサイドメニューを皿に乗せてレジへと流れる。

選んだのは月見うどんで、かき揚げを追加することで「天玉うどん」を完成させる。
薄く透き通った出汁ではあるが思った以上に旨く、讃岐らしいコシのある麺にも負けていない。
かき揚げそっちのけで思わず2口、3口と食べ進めてしまった。これはいい。

作り置きで少し冷めていたかき揚げを出汁に放り込む。表面は少しカチッとしてしまっているので
立体感のあるこの形状はそのままでは食べにくいのだ。
出汁の中でほぐし、どろどろにならないうちにかじってみる。悪くはないが、出汁の品がいいから
にじみでた油で味も淀んでしまう気がした。

麺と出汁の出来が自分好みで完成度が高いと感じられる分、トッピングが難しいかな。
今度「そばいち二八」へ行った後で、この店でもいろいろ試してみたいと感じた。

たら福本舗うどん / 池袋駅東池袋駅都電雑司ケ谷駅
夜総合点★★★★ 4.0

新宿「かめや」にて元祖天玉

何の気なしに始めたブログの影響もあって色んな店で天玉を食べるようになったが
根源となったのはやっぱりこの店だ。

土曜の夕方、そろそろ暗くなろうという時間で、まだ肌寒い空気ではあるが
吹きさらしの座席は今日も満席であった。
少し並びはするが回転がいいので数人の待ちなら5分と待たずに座ることができる。
座ると同時に「天玉」と一言頼み、用意していた400円を手渡す。

温かい天玉そばの場合には、揚げ置きの天ぷらが乗せられるのだが、
この日はサクサクとして温かい、看板に書いてある通りの揚げたて天ぷらだった。

天ぷらはタマネギがベースで衣の部分が結構多い。申し訳程度にニンジンと春菊。
蕎麦もむちむちと弾力があり、キッと辛めの出汁と合わさっている。
温玉入りで400円と言うのは周辺と比べてもやはり安いし、
昔から食べ続けていることもあって、どうにも安心できる味なのである。

注文が入った後に準備する丼、サッと蕎麦湯で丼をすすいで蕎麦を入れる。
改めて眺めるとこの店ならではの感じもするな。

新宿駅のまわりにはクオリティの高い立ちソバ屋も増えたが、
味と価格と手軽さを揃えたこの店がやっぱり一番好きだ。

かめや 新宿店そば(蕎麦) / 新宿西口駅新宿駅西武新宿駅
夜総合点★★★★ 4.5

2017年3月1日水曜日

椎名町の「南天」にて肉そばW

職場で立ちソバ談義になり、同じ西武線沿線に住む同僚が1つ店を教えてくれた。
池袋から1つめの椎名町駅にある立ちソバ屋で、駅からすぐの場所らしい。
土曜の昼に行ってみると、陽射しはあっても肌寒い日なのに、
丼をかかえながら外で食べている人がずらずらといるのだ。
店はと言えば、2mもなさそうな間口に申し訳程度のカウンターテーブルと配膳窓口。

天ぷらそばに玉子と行きたかったが、並んでいる客が口をそろえて「肉そば」と言うんで
注文の順番がまわってきた時につい「肉そば」と口にしてしまった。
430円の現金を取り出そうと小銭入れを出したら、ちょうど肉増量が頼める550円が。
ものはついでと「ダブルにして」と頼んでしまう。

どんぶりからはみ出るぐらいに盛られている肉と葱。男のメシだよな。
西武線池袋駅地下の焼きそば屋や、池ふくろう前のジャンクな店がなくなり
すっかりきれいになってしまったことを思い、ふいに懐かしさがこみあげる。

横からみると丼は広さに深さもないのだが、肉の増量された気分は満たされる。
蕎麦は太く色黒で、蕎麦殻のような黒いつぶつぶが練り込まれているようにみえたが
肉の重みにまけてぷつっと切れてしまったりとコシがある風でもなく
濃い口の醤油出汁と闘えるほどの味の力強さもあるわけではない。

見た目には嬉しいが肉増量すると途中から単調になる。
唐辛子などが手に届く配膳口近くのカウンターに陣取るのが良いだろう。

南天 本店そば(蕎麦) / 椎名町駅要町駅
昼総合点★★★☆☆ 3.5

鷺宮の「あべちゃん」にて煮干しラーメン

ずいぶん前からあるようだが、開いているところを見たことがない店。
この店はそんな位置づけだったのだが、どうやら夜遅くから営業を開始するようだ。
仕事で遅くなった夜に営業中の姿を見て入ってみることにした。
帰宅してから寝ている家族に気を使ってレンジを使うのを躊躇もするし、
ラーメンでもすすって帰ることにしたのだ。
店の中はにぎやかで、ラーメン店というよりはカウンター居酒屋という風だ。

煮干しラーメンは600円で大盛りだと100円増し。東京の夜営業の店にしては安いか。
「一人でやってて年も50過ぎなので、食べ終わった器はカウンターの上にお願い」
メニューの横に書かれた一文が微かに哀愁を感じさせる。

待ち時間は少しあるが、旧き良き「中華そば」といった顔のラーメンだ。
煮干しも確かに強い醤油スープ。スープだけだとすぐにのどが渇きそうな塩気だが
もちっとした麺にはマッチしていて悪くない。
具はチャーシュー、メンマ、葱、海苔。チャーシューは脂の多いやわらかいやつ。

酔客が多い時間だったから落ち着くわけではないが、ラーメンはうまいと思う。

あべちゃんラーメン / 鷺ノ宮駅都立家政駅
夜総合点★★★☆☆ 3.5