2017年1月29日日曜日

新小岩の「富士そば」で朝そば

総武線で秋葉原の先。不慣れな場所に朝集まることになって
早い時間に家を出たのはいいものの、いささか早くつきすぎた。
いつも通り朝飯を家で食ってこればよかったと思いつつ、駅前の富士そばに入る。

朝そば。温たま、きつね、わかめのトッピングされた、朝だけのお得な一杯だ。
ここへさらにかき揚げを乗せて、モーニング天玉を決めることにした。
丸く成型されたかき揚げは、朝早かったこともあってか作り置きではなく揚げたて。
普段はなかなかないサクサクした歯ごたえを楽しめたのは、
「早起きは三文の得」の一文を担うに相応しい、かもしれない。

しかし店に入ってから出るまではわずかに数分。
集合時間までの1時間足らずの時間を、コンビニで過ごさせてもらった。

富士そば 新小岩南口店そば(蕎麦) / 新小岩駅
昼総合点★★★☆☆ 3.5

2017年1月24日火曜日

新宿の「さ竹」にて

都庁から新宿駅の高島屋へ向かっている時に見つけた蕎麦屋だ。

入口の脇にそば粉を挽く石臼らしいものがあり、本格の蕎麦屋かと思ったのだが
値段を見てみると立ち食いソバ屋の価格であった。
かき揚げそば430円、生玉子は50円、ワンコインでおさまる射程圏内だ。

店へ入り、ま新しい食券の販売機で2つの食券を購入する。
奥にある厨房で食券を渡し、客席で待つ。オフピークであったためか時間がかかる。
この類の営業スタイルの店としては随分と長めで、食券に印字された番号で呼ばれるため
最初は自分が呼ばれていることに気付かなかったくらいである。

しかしやってきた「かき揚げそば」はなかなか見事だ。別皿の生玉子は少し味気ないが。

短冊切りの野菜を寄せた立体感のあるかき揚げ、定番のタマネギとニンジンの他に
サツマイモやシイタケなども入っていて、オリジナリティが感じられる。
野菜の味がしっかりしているのは良いが、ツユに浸ってもばらっと崩れたりはせず
硬度を保っているのでソバのトッピングとしては少し食べづらい印象ではある。

蕎麦はいくらか平打ちでむちっとしたコシがあり悪くない。
十割蕎麦だから旨いって感じさせてくれるほどではないのだが、嵯峨谷と同等以上に良い麺だ。
ツユの味も醤油が強いわけではなく、少し甘さがある優しい出汁のきいた味だ。

その分、生玉子の効果は薄く、天ぷらの食べにくさもあって
インパクトがあり価格も良いものの、「天玉そば」としての完成度は悩ましいところである。

かき揚げ、そば、ツユ。個別には価格以上に愉しめると思うので、次回は別のを食べてみたい。
帰り際に、そば粉を挽く臼のような機械を店内から撮ってみた。なんとなくね。

さ竹 新宿店そば(蕎麦) / 新宿駅都庁前駅南新宿駅
夜総合点★★★★ 4.0

2017年1月23日月曜日

都立家政の「ばりこて」にて豚骨ラーメン

「ラーメンが食べたい」
産前産後の体調変化ですっかり麺モノから遠ざかっていた嫁の、朝いちばんの発言だ。
麺をすするのが辛いということで家庭の食卓からも麺やパスタが消えて久しいが
今後は随分と展開が変わってくるかもしれない。昼前に外へ食べにいくことにした。

福岡出身の嫁の言う「ラーメン」とは「とんこつラーメン」に他ならない。
一口に豚骨と言ってもいろいろ系統があるようなのだが、博多っ子を自称する嫁は
「博多ラーメン」と書いてあれば概ね満足らしい。
実家は確か、福岡市内ですらなかったはずなのだが、機嫌を損ねてもアレなので放置しよう。

日頃の立ちソバに比べると、やはりラーメンの単価は高いと言わざるを得ない。
それでも1杯650円であれば東京都内としては頑張っている方なのだろうか。

嫁にならって「玉子ラーメン(760円)」にした。味付きたまごは外側が妙に黒々としている。
見た目通りに白身はかたく、燻したようなにおいが強くついている。

以前福岡に行った時に食べたご当地チェーン店の名前を忘れたが、
現地で食べたものよりもスープのいわゆる「豚骨臭」がしっかりしている気がする。
少し泡だって、とろみのある白濁スープに、細くコシのある麺がからまる。

最初の一口こそ「非日常」的な印象をもったが、どうにも後を引く味だ。
玉子は正直いただけなかったが、嫁ともども「替え玉半分(60円)」を追加して、
嫁にならって調味料を足しつつ胃の中へとかきこんだ。

たまにはこういうラーメンもいいな。
今後もなるべく嫁の「食べたくなるサイクル」に合わせて出かけるとしよう。

博多ラーメンばりこて 都立家政ラーメン / 都立家政駅鷺ノ宮駅野方駅
昼総合点★★★☆☆ 3.8

2017年1月22日日曜日

沼袋の「ケイム」にてハッピーアワー

沼袋の駅前には、個人営業の小さな店が軒を連ねている。
外で酒を飲むと金がかかるので日ごろは宅飲みに徹しているのだが
給料日前に余裕があると、最近は新宿ではなく西武線に繰り出すことが多い。
そんな沼袋の中で、最近知人に教えてもらった店が「ケイム」という店である。
最近は激安居酒屋が増えているから店頭の看板だけではあまり目立たないのだが
ハッピーアワーの「ALL300円」のクオリティが高いのだという。

代休をとった平日に申し訳程度に家事を手伝って嫁の機嫌をとり、沼袋へ行った。
無事に営業していてさっそく店内へと入ってみる。カジュアルで若者にもうけそうな店作りだ。

飲み物はハイボール。ツマミにポテトサラダとローストポーク(ローストビーフが品切れだった)。
ポテトサラダには野菜と生ハムが添えてあって驚いた。
ぱっと見たときに注文を間違えたかなと勘ぐったくらいである。
ハムをどけると白い柔肌が美しいポテサラが座っている。なんだかお洒落で、旨い。

ローストポークも期待以上。300円だと得した気分にどっぷり浸れる。
やわらかくことはもちろん、肉の味が濃くて調味料に頼らない豚肉の旨さが出ている。

教えてもらった店ではあるが、今度は実家に子供を預けて嫁を連れて行くことにしよう。
生活レベルの近い酒飲みの友人の話というのは信用に足るものなんだな。

ケイムパブ / 沼袋駅野方駅新井薬師前駅
夜総合点★★★★ 4.5

高田馬場の「幸寿司」にて天玉

高田馬場の駅前に、昔ながらの寿司屋がある。
昼間は暖簾を「そば・うどん」に変えて営業をしているということを聞き、
山手線から西武線に乗り換える前に寄ってみることにした。

なるほど年季の入った構えだ。夜に使うとおぼしき丸椅子が表に積まれていて
暖簾の通りに立ち食いソバとなっているようだ。

店の中に入るとカウンターがあり、壁には昼のメニューが掛けられている。
「天玉」が最右翼にあるのは少し嬉しかったが、となりの「たぬき玉」は何だろうか。

ともあれ「天玉そば」を頼み430円を渡す。注文から出てくるまでは1分もかからない。

のっぺりしたかき揚げに、色の濃いツユ、生玉子はツユの熱さもあってか白身が少し濁っている。
天ぷらは揚げ置きでクタッとしているためツユに馴染ませなくてはならない。
馴染ませると今度はデロデロと崩れるので、これをうまく箸でつまんで蕎麦と一緒にすする。

それぞれ別々に見ると、麺も天ぷらもなんてことはないのだが、合わせてみると意外に食える。
ツユが濃いめだから後から溶いた玉子も良い仕事をしてくれる。
表現するのは難しいが、「ちょうどいい安っぽさ」とでも言おうか。落ち着く味であった。

幸寿司寿司 / 高田馬場駅西早稲田駅目白駅
昼総合点★★★☆☆ 3.4

新宿駅の「永坂更科」にて

新宿駅の半地下、メトロ食堂街にある立ち食いソバ屋である。

隣には椅子のある店舗の入口もあるが、メニューは別で値段は軒並み1,000円超えだ。
そこから見れば割安なのかもしれないが、立ち食い部門も「月見そば750円」など
およそ立ち食いソバ屋としては都内でも最高値の部類に入る店だろう。

いつもは素通りして「かめや」に向かってしまうのだが、ブログを始めてしまってからは
いろんな店で天玉を食べるのが趣味になってしまいつつあり、意を決して食べることにした。

かき揚げはないので、「肉天」か「春菊天」で悩む。価格は一緒だ。

カウンターの上に揚げ物を入れるケースがあり、いくぶん健康的そうな春菊天を選んだ。
生卵70円を足して総額820円。立ちソバ屋の天玉としては、やはり最高値である。

食券を受け取ったおばちゃんが奥に一声かけると、間もなく丼にそばが出てくる。
トングで天ぷらを丼に乗せ、ツユをかけまわし、最後に玉子を割り入れる。

出来上がった春菊天玉だ。ネギのトッピングはないが、備え付けのケースから自由に盛れる。
少し厚めに切ってあるネギだからツユに浸したほうがいいだろう。

天ぷらは揚げ置きなので、ツユに浸ってない部分はかたくなっている。
ツユは濃いめなのだが塩分が強いというより出汁が濃いという感じだ。
よくあるカツオブシのごり押しというものでもなく、昆布と椎茸のような優しさがある。
浸してばらけた春菊天の中から海老がぽろぽろと姿を現した。ちょっと得した気分になれる。

想像したほどには蕎麦には特長が感じられず、プツプツ切れるような安っぽさはないが
「箱根そば本陣」や「そば一」などと比べても特段秀でているようには感じられなかった。

立ち食いソバ屋として考えると、やっぱり割高な気はするかな。

永坂更科 布屋太兵衛 新宿地下鉄ビル店そば(蕎麦) / 新宿駅新宿西口駅新宿三丁目駅
昼総合点★★★☆☆ 3.2

2017年1月21日土曜日

沼袋の「満るや」で かき揚せいろ

職場の同僚が引っ越しで沼袋に来たので、沿線の仲間で手伝いに行った。
手伝いとは言っても殆どのことは運送屋がやってくれるので
引っ越し祝いに酒を持って行って、梱包もほどかずに飲んでるだけなんだけど。

飲みながら「引っ越しそば」の話になって、近所へ食べに行くことにした。
部屋を出てから3分もかからないうちに1軒の蕎麦屋の看板を見つけ、入る。
窓向きにカウンターの席があり、あとは四人卓。家庭的な雰囲気のある店だ。
昼間から陽気に飲んでる年寄りもいたりするから、酒が入っていても和みやすい。
メニューの中から「かき揚せいろ」を選んだ。単品970円では天玉とはいかないか。
酒の肴も種類があったけど部屋にツマミはたくさん買ったし、蕎麦だけにしよう。

かき揚げはタマネギ、ニンジンを主体に、変わったところでは椎茸とピーマンの姿も見える。
桜エビとしては少し大きめの海老も目立っていて、中央は小麦粉できちっと繋がっている。
日頃の立ち食いソバ屋と比べると申し訳ないような気もする、ごま油の香気が嬉しいかき揚げだ。

蕎麦もいい。家庭的な雰囲気だったからあまり期待していなかったのだが
冷水できりっと絞められてつるつると舌触りも良い。
通を気取って1本すすって喉越しとやらを愉しんでみたが、慣れないことはするもんじゃないな。

天ぷらと蕎麦が同じツユというのを嫌う人もいるが、この組み合わせならば相乗効果を感じる。
引っ越し祝いそっちのけで、この時間は蕎麦を愉しんでしまった。

そば処まるやそば(蕎麦) / 沼袋駅野方駅
昼総合点★★★★ 4.0

2017年1月20日金曜日

歌舞伎町の「OSMANRI KEBAB HOUSE」にて

ケバブを売っている店に時々出くわすが、パン系は好みでなくあまり寄ることはなかった。
しかし先日、歌舞伎町から西武新宿駅の線路というか駅沿いの道まで出たところで
信号待ちをしていた時に、角にケバブ店の「300円」という安さに釣られ、思わず買ってしまった。

イメージ的には500~600円くらいだったんで、妙に安く感じたんだよね。
価格なりに肉量が乏しくともやむなし、とは思っていたんだけど、
外人さんが作っているところを見ていたら、ぎゅうぎゅう肉を詰めてくれるんだよ。

あ、肉は牛じゃなくて鶏ね。どうでもいいか。

それで出てきたのがこのケバブ。ソースの種類がいくつかの中から選べたかな。
かじりつくのが大変なくらいもさっとした肉量で、ちょっと嬉しくなった。
奥にはキャベツもぎっしり詰まってるんだけど、表面に幾層にも積まれた鶏が見事だ。

これはいい買い物をした。
寒空の中で立ち食いするのが全く苦にならなかったな。飯どきに通ったらまた買おうと思う。

Osmanli Kebab Houseトルコ料理 / 西武新宿駅新宿西口駅新大久保駅
昼総合点★★★★ 4.0

2017年1月14日土曜日

下落合の「伊藤松吉商店」にて

先日、江戸川橋から新目白通りを練馬に向けて走っていたら
えらく半端な場所に立ちソバ屋らしい看板を見つけた。

少し先まで行って引き返し、停まっていたタクシーの後ろに付ける。
同じような屋号で隣にカレー屋があるのも興味深い。
駅中やオフィス街と違って歩行者は極端に少ない土地柄ではあるが、客の姿は数名見える。
タクシーやトラックの運ちゃんに愛される隠れた名店なのかもしれない。

店内には食券の販売機があり、「松吉天ぷら」なんて表示も気になるところだ。
しかしやはり最初は定番、「かき揚げそば390円」に玉子60円の計450円で天玉とした。

写真にすると天ぷらが小さく見えるのだが、これは丼が幅広なことも影響するのだろう。
かき揚げは粉が多めなのでツユを吸ってもったりと重たくなるが、
具はタマネギが軸で甘みがあり、干し海老の香ばしさも効いている良好な一品だ。

ツユは色の割に醤油の塩分は軽く、カツオ出汁の強い甘みまろやかな感じだ。

蕎麦はソバの実が皮ごと挽きこまれたようで、黒のツブツブがよく見られる。
太めの麺は伸びることもなくむっちりした食べ心地でボリュームも感じさせてくれる。

店の場所こそ微妙ではあるが、期待通りの成果は得られた気がする。
今度は隣のカレーの店にも寄ってみたいものだ。

伊藤松吉商店そば(蕎麦) / 下落合駅中井駅落合駅
昼総合点★★★☆☆ 3.9

2017年1月8日日曜日

新宿駅の「箱根そば」にて天玉

新宿駅の地下通路、小田急の地下改札手前にある立ちソバ屋である。

昼夜を問わず通行人が絶えない好立地ゆえか、「天玉そば」は550円と少し高めだ。
隣の「かき揚げそば」が490円でぎりぎりワンコイン、やや悩んでからやはり天玉にした。

入口の券売機で食券を買ってから、受付カウンターに渡す。
店内厨房には数名の店員がいて、食券を渡してから出てくるまではかなり早めだ。

かつお出汁の風味が漂うツユは熱々で、カウンターに移動したら卵白が白みがかっていた。
きざみネギも細かめでイガミがなく、ホウレン草が入っているのも少し気分が良い。

かき揚げはサクサクで、揚げてからさほど時間は経っていないようだ。
タマネギを中心に野菜の甘さが感じられる立ちソバとしては会心の天ぷら。

蕎麦はコシがあるわけではないが、ボソボソせずにツルッとした食感が心地よい。
中盤以降は次第にひたってきたかき揚げと麺に玉子を溶き交ぜてマイルドに、
その後で唐辛子をふりかけて引き締めてみたりする。

一体感の高い、充実の天玉であった。天ぷらの状態が常にこれなら550円も悪くない。

箱根そば本陣そば(蕎麦) / 新宿駅新宿西口駅新宿三丁目駅
昼総合点★★★★ 4.1

2017年1月7日土曜日

野方の「ぎょうざの満州」にてW餃子定

餃子。
以前はラーメン屋に行こうものなら当然のようにサイドに餃子を付けていたのだが。
胃腸の消化能力が衰えたためか、懐の余裕のなさのためか、
このところ外で食べることがめっきり少なくなった気がする。

近所のスーパーで買った餃子を家のフライパンで焼き、金麦と一緒に喰らう。
昨年1年を振り返ると、こういう状況以外で餃子を食った記憶がない。
そんなことを思い起こしたのは、たまたまつけたテレビで餃子の特集をしていたからだ。

王将にでも行こうと嫁を誘ってみたら、満州の方がいいということで野方にやってきた。
赤ん坊をかわいがる親が近くに住んでいるととても便利というか、助かるな。

南口側はあまり歩くことがなかったのだが、なるほど駅からすぐの場所に店がある。

そして値段も嬉しい。中華食堂らしく麺や定食も様々ではあるのだが、
餃子定食が税込み388円、ダブル餃子定食でも550円という値段設定である。

方針が決まる。嫁・餃子定食、俺・W餃子定食。
2人で1,000円を切ることに内心喜んでいることは、一応嫁には伏せておくことにした。
少し床がベタつくとかはたいした問題ではないだろう。

カリッと焼かれた餃子が2人前。スープにごはん、ザーサイが付いての定食だ。
休日だったし餃子でビールでも良かったかなとも感じたのを悟られたのか、
嫁の方から「ビールはいいの?」と尋ねてくる。
これはきっと、値段で喜んでいたこともとうに見透かされているのだろう。

ニンニクのうまみと生姜のさっぱりさが両立していて、そのまま食べてもすんなりだ。
食べているうちに皮が少し渇くというかかたくなってしまうので、タレの汁気もほしくなる。

瓶ビールを嫁と分かち合う、まったりした休日の一時であった。

ぎょうざの満洲 野方南口店中華料理 / 野方駅都立家政駅
昼総合点★★★☆☆ 3.8

西武池袋駅の「凛や」にて

仕事始めを迎えたことが何事でもないかのように、朝の池袋駅は混んでいる。
正月休みの空気をそのまま引っ張っていたためか嫁は起きる気配もなく、
朝メシを駅構内の立ちソバ屋で取ることにした。

西武池袋駅の改札内にある、お洒落な装いをした店だ。
蕎麦ダイニングであるが朝から普通に営業している。
慌ただしい朝から呑気にソバ屋の撮影をしている人間は皆無で、少し気恥ずかしい。

結婚前はここで焼きそばを食べるのことも多かったんだけどな。
時々無性に食べたくなる、あの安っぽい焼きそばの味はなんなのだろうか。


「天玉」の表示はなかったので、かき揚げ天そばに玉子を追加しようと思ったのだが。
「かき揚げ天プレミアム」なんて立ちソバ屋らしからぬメニューの表示がされている。
ワンコインは超えてしまうが、新年1発めの天玉だしプレミアムにしてみた。

待ち時間はそれほどなく、プレミアムにふさわしい分厚いかき揚げが乗ってきた。
卵黄もけして小さくはないのだが、こうして写真で見ると寂しくみえるもんだ。

かき揚げは粉もそれなりに多いが具材も多い。エビ、イカなどの海鮮もなかなか目立つ。

作っているところを眺めていたら、揚げ置きのかき揚げを乗せただけに見えたのだが
やはり朝という時間帯が良かったのか、温かさを残して全体的にサクサクしていて旨い。

ツユは醤油の色だが比較的澄んでいるだろうか。丼が広角なのも影響しているかもしれない。
カツオブシの香りが強めで塩気もそれなり。
蕎麦はコシがあるわけではないが表面にハリのあるような感じで、安っぽくはないかな。
茹ですぎた感じは否めないけどツユとの相性は悪くないと思う。

今回はかき揚げのプレミアム感が勝った印象だ。
機会があれば夕方時に、ノーマルのかき揚げ天玉で改めて攻めてみたいところではある。

そばダイニング 凛やそば(蕎麦) / 池袋駅東池袋駅都電雑司ケ谷駅
昼総合点★★★☆☆ 3.8

2017年1月4日水曜日

新宿の「千曲」にて

新宿駅の南口側から繁華街に入ったあたり、讃岐うどん屋と並ぶように立っている店だ。

店の前にある食品サンプルの「かき揚げ」が見事だったので入ってみることにした。

入口外にも食券の販売機があるが、店内にも別に1台用意されている。
「天玉」の文字はないため、「かき揚げそば360円」と「生たまご60円」の両建てで買う。

店内に椅子はなく、立ちソバを地で行っている。
外国人の店員が食券を受け取った後に、慣れた手つきで作っていく。

手渡された丼は中央に大きくかき揚げが乗っている。
ワカメも盛られていて価格の割に頑張っている感じもする。
しかしかき揚げは粉が主役で、刻まれたタマネギ、青ねぎ、ニンジンが入っているやつだ。
表のサンプルが立派すぎるんだよな。大きさはしょうがないにしても桜えびなんか入ってないし。
ゲソっぽく見えた茶色い部分もタマネギが焦げたところだったりね。

蕎麦はつるっとした表面でむっちりとしている。
ツユは甘めで生たまごを溶いちゃうとのっぺりし過ぎるかな。玉子なしで良いかも。

まあ値段を考えれば悪くないんだけど、やっぱりテンションが下がるのは否めない。
立ちソバ屋ではサンプルは見ない方がいいね。

千曲そば立ち食いそば / 新宿駅新宿三丁目駅新宿西口駅
夜総合点★★★☆☆ 3.3

2017年1月3日火曜日

池袋の「君塚」にて天玉

池袋のマルイ前、池袋五叉路の角に古い立ちソバ屋がある。

こどもの頃からあったからね。もう創業何十年目なんだろうか。
昔に利用した記憶はあるが、もうどれぐらい前のことだったかは覚えていない。

「天玉そば」としてメニューの表示はないが、かき揚げ天そばは390円である。
他に玉ねぎ天、桜えび天など近しい天ぷらが多く、細かい嗜好の差に応じているのかもしれない。

玉ねぎ天でも良かったが、ここはやはり「かき揚げ」で行こう。
「かき揚げそばに玉子落としてください」と注文をすればお代は450円。
この店は食券ではなくカウンターに注文してから現金を手渡す様式だ。

かき揚げは薄く幅広で、粉が主体で出来ている。細断された青ネギ、紅ショウガが散らされ、
わずかにタマネギとニンジンが含まれているといった感じだ。

蕎麦は幾分むちっとしているが、ぶつっと切れる歯ごたえのないノーマルな麺だ。
かつお出汁と甘さが前に出ているツユは、色合いほど醤油が濃くはない。

卵黄も大きく、わかめも添えられての450円は立地を考えれば良好な天玉と感じる。

椅子のない本格的な(?)立ちソバ屋。週末の昼下がりでも混んでいたのはファンが多いのかな。

君塚 池袋店立ち食いそば / 池袋駅要町駅
昼総合点★★★☆☆ 3.7

沼袋の「ハイボール酒場」にて

子供を実家に預けて久しぶりに嫁と外食をした。
少しかっこつけようと洒落たイタリアンな行ってみて、
料理もピザもうまかったのだが、これがどうにも落ち着かない。

そしてその帰り道、まだ時間に余裕があったので
最近気に入っている沼袋で二次会をすることにした。

ハイボール酒場。このへんではまだ新しいのかもしれない。
角ハイボールを前面に出しているあたり値段も心配いらないだろう。
店に入り小さな卓席に向かい合って座る。現在風の店に見えたが店主は思ったより年輩だ。
メニューを見ても1番高くて盛り合わせの700円と安心だ。早速ハイボールで乾杯だ。

焼き茄子をつまみ、もう1品を考える。店の名前が「豚とん」だし、何か豚にしてみるか。
串焼き5本は食後に重いと考えて「モツの刺身風」という耳慣れないジャンルから
ハツ、タン、パイの3種類盛り合わせを頼むことにした。

ハツの心臓とタンの舌はいいとして、パイはどこの部位なのだろうか。
思った以上にきれいな湯引きである。むちっとした歯触りにモツらしい弾力。
内臓らしい臭気は少ないが、やはり生姜と一緒に食べるといちだんとサッパリする。

他所で結構食べてはきたのだが、これは最後までおいしく食べることができた。

ハイボールは1杯ずつで、2人で2,000円未満。価格もありがたい、嬉しい店であった。

ハイボール酒場 豚とん焼きとん / 沼袋駅新井薬師前駅野方駅
夜総合点★★★★ 4.0

2017年1月1日日曜日

新宿駅「信州そば本陣」にて天玉

東口の地下改札を出てアルタ寄りに立ちソバ屋がある。
便利な場所なんだけど今まで入ったことがなかったんだよね。
2016年最後の外食はここにしてみた。


入口には券売機があり、「かき揚げそば」は堂々と主力級の扱い。
天玉そばは500円。駅からすぐだし価格に文句はない。

食券を入口すぐのカウンターに渡す。あいよっと明るく受け付けてくれるのは良い。
厨房にいたもう1人が茹でた蕎麦を丼に入れる。
受付をしてくれたもう1人が揚げ置きのぺらっとしたかき揚げを乗せる。
それを見計らって、先の1人がツユをざぶっと掛けると、
ワカメとネギを投げつけるように乗せる連携プレーを見せてくれる。

連携はいいのだが、あまり丁寧に作られた感じはしない。
日ごろ混んでる店だから回転の良さを追求したと思えば仕方ないことだろうか。


そんなこんなで出来たのが、天玉そばである。
期待はしていなかったが、やはりコシは皆無のある意味立ちソバらしい蕎麦だ。
ただ早く出てきた割には、麺が少し伸びてしまったような食感で、ずいぶんと太めである。

かき揚げは粉が多くて野菜の類はみじんぎりにされて紛れている感じ。
ネギは輪切りだが厚みがあるものが多く、ツユに漬けこまないとエグみを覚える。

やや物足りなさが目立ってしまったな。
良いところは麺量が多く(麺が伸びたよう状態だからもしれないが)、
ずいぶんとボリュームがあるように感じられたことか。

信州そば 本陣 ルミネエスト新宿店そば(蕎麦) / 新宿駅新宿西口駅新宿三丁目駅
昼総合点★★☆☆☆ 2.7

餅と正月

年越しそばのネタでもあげようと思ってるうちに正月になっちまった。
大晦日は夕方に酔っぱらって寝ちまったからな。
楽しみにしてた「笑ってはいけない」もオープニングしか見た記憶がない。

とりあえず神社に出かけて、昨年1年玄関に飾ってたフダなんかを燃やす。
どういうニュアンスなのかはよくわからんのだけどね。慣習らしいんでまあ。

で、家に帰って正月らしく雑煮でも食おうと思ったんだけど。
もらった餅を切っていないことに気付く。そういえば昨晩俺がやる予定だったんだよな。

仕方ない、切るか。それにしてもデカい餅だ。何食分とれるんだろうな。

こんな感じで切り進めてみた。結局100個くらいの角餅に切り分けられた。
で、コンロで焼いてみようと思ったところで。実家から電話。
おせちをたんまり作ったんで食べに来いってさ。
まあ初孫をじっくり見たいんだろうね。嫁と子供と一緒に、切った餅を持って行ってみた。


重箱ごろごろ、煮しめがいっぱい。嫁が煮物の作り方を尋ねていたので
我が家のレパートリーも増えるといいなあ。
ともあれ、のんびりした正月の昼間を過ごすことができた。

正月特番を横目にのんびりブログを更新してみたり。ああ、気楽だ。