改装された西武新宿線の狭山駅には駅ソバはなく、
新狭山駅にも狭山ヶ丘駅にもその看板はないのだという。
さりとて昔ながらの風情を感じるような様相ではなく、西武池袋駅の「凛や」のごとき
どこかスタイリッシュさを醸し出そうとしている店構えである。
「天玉」の表示はないが、メニュー表の最上段中央に「天ぷら玉子 460円」の表示だ。
ワンコインを切るセーフティゾーン、選んだのは迷わずこれである。
店の中は良くも悪くも立ち食いソバ屋のソレであるが、どこか安心感が得られるな。
天ぷら玉子そば。刻んだネギとワカメが乗せられて、天ぷらはツユに浸っている。
蕎麦はいくらか平たいような麺で、立ち食いソバらしいボソッとした歯ざわりだ。
甘さもあるが、ダシというより醤油の効いたような辛口寄りのツユで
麺の力弱さを補っていると言えなくもない。
天ぷらはタマネギがメインの汎用的なものだが、タマネギの揚がり具合が良くて旨い。
もとからツユに浸っているから「なし崩し的」に崩れてはしまうが
辛口のツユがからむとタマネギの甘さが増すので、それはそれで悪くない。
以前の改札脇とは異なって、好立地とは言い難い場所ではあるが
昼時分はなかなか混雑していたこともあり、本来以上にうまく感じることができたかもしれない。
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