松屋と言っても牛丼チェーンの店ではなく、もちろんデパートでもない。
野方から中野へ向かうバスどおりに緑色の看板を掲げて営業している蕎麦屋である。
看板と暖簾と「営業中」の表示だけ。シンプルだなあ。こんな店あったんだ。
店の中はやっぱり古めかしいつくりをしている。小柄なばあちゃんが挨拶をくれた。
何にするか。もりそばも安いし丼とのセットでもいい。寒くなったし鍋焼きなんかも。
そんなことを考えていたら、「牛なべうどん」なんてうまそうなのを見つけた。
ごっついネギに生玉子、牛バラ肉にワカメとカマボコ。熱々の土鍋が出てきたよ。
出汁はずいぶん甘口で、なんだか懐かしい味がする。玉子を溶くと一層うまい。
見た目より肉も入っていて、うどんにも出汁がよくしみていた。
最後はすっかり汁も飲み干してしまい、にこにこ顔の爺ちゃん婆ちゃんにお礼を言った。
昭和レトロって言っちゃっていいのかわからないけど、なんだかいいな、こういう店。
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