官公庁に用があったわけではないが、仕事の都合で虎ノ門にやってきた。
昼前に滞りなく仕事を終えたので近くで昼飯を喰おうとしたところ、
やはりサラリーマンの集う街、立ちソバ屋がここにもあった。
中に入ると食券ではなく、厨房手前の受付で直接頼み現金を渡す昔ながらの様式だ。
表のメニュー表に「かき揚げそば380円」と出ていたので「天玉そば」と頼んでみた。
すんなり注文は通り、430円を先に支払った。
配膳口の横には薬味が置いてあり、丼ぶりにカツオブシを使ったらしいものがある。
なんだか避けてしまったが、無添加の天然出汁で他所とは一味違う材料使いをしている、
という壁に貼られた案内を見ると、取っておけばよかったかと少し後悔もした。
かき揚げ天、生玉子という両主役とともに、刻みネギ、ワカメと刻み海苔に大根。
そば粉や出汁の材料、天ぷらの油なんかにも気を遣っているのだろうが、
こういうちょっとしたトッピングの多さも嬉しいものだ。
かき揚げは最近流行りの厚みがあるやつではないが、昔ながらの食べやすい円形で
温かくタマネギのシャッキリした感じと甘さが感じられる。
蕎麦もムチッとコシがありいくらか濃いめの出汁とも相性が良い。
そして出汁が濃いめな分、後から溶いた生玉子がいい仕事をしてくれる。
これで430円か。さすが虎ノ門。何が流石だかはわからないけど、いい天玉に出会えた。
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