目黒駅の西口を出ると、通りの向こうに旧い立ち食いソバ屋が見える。
4人も並べば満席という具合だが、側面にも1人立てるスペースがあるようだ。
暖簾をくぐってカウンターの前に立つ。
かけそば280円、天玉は420円と山手線の駅前にしては安いと言える価格だ。
天ぷらは揚げられたものが積んであり、ソバも茹でられたものがザルに盛ってある。
12時少し前という時間を考えればピークに備えた妥当な準備と言えようか。
いつも通りに天玉そばを頼めば、サッとソバを湯にくぐらせ、天ぷらを乗せて出汁を。
最後に刻んだネギをひとつかみ乗せて迅速に完成する。
代金引換で420円を支払い、一呼吸おいてスマホで撮影する。
天ぷらは見た目通りに少し粉っぽいが、甘さと塩辛さがいずれも強めな出汁を吸い
昔ながらの立ちソバ屋らしいボリュームのあるかき揚げだ。
ソバはぶつぶつ切れる、やはり昔ながらの立ちソバ向けな麺である。
コシのなさをネギのしゃっきり感で補いつつ半分ほど食べ、生玉子を溶く。
塩辛さはまろやかになったが、甘みは強めに残っているので唐辛子を振りかける。
こういう些細な味の調整をするのも立ちソバ屋での楽しみの1つだ。
安くてうまい立ちソバ屋も増えてきたが、昔ながらのこういう店も、捨てきれないな。
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