昼間は暖簾を「そば・うどん」に変えて営業をしているということを聞き、
山手線から西武線に乗り換える前に寄ってみることにした。
なるほど年季の入った構えだ。夜に使うとおぼしき丸椅子が表に積まれていて
暖簾の通りに立ち食いソバとなっているようだ。
店の中に入るとカウンターがあり、壁には昼のメニューが掛けられている。
「天玉」が最右翼にあるのは少し嬉しかったが、となりの「たぬき玉」は何だろうか。
ともあれ「天玉そば」を頼み430円を渡す。注文から出てくるまでは1分もかからない。
のっぺりしたかき揚げに、色の濃いツユ、生玉子はツユの熱さもあってか白身が少し濁っている。
天ぷらは揚げ置きでクタッとしているためツユに馴染ませなくてはならない。
馴染ませると今度はデロデロと崩れるので、これをうまく箸でつまんで蕎麦と一緒にすする。
それぞれ別々に見ると、麺も天ぷらもなんてことはないのだが、合わせてみると意外に食える。
ツユが濃いめだから後から溶いた玉子も良い仕事をしてくれる。
表現するのは難しいが、「ちょうどいい安っぽさ」とでも言おうか。落ち着く味であった。
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