2017年1月24日火曜日

新宿の「さ竹」にて

都庁から新宿駅の高島屋へ向かっている時に見つけた蕎麦屋だ。

入口の脇にそば粉を挽く石臼らしいものがあり、本格の蕎麦屋かと思ったのだが
値段を見てみると立ち食いソバ屋の価格であった。
かき揚げそば430円、生玉子は50円、ワンコインでおさまる射程圏内だ。

店へ入り、ま新しい食券の販売機で2つの食券を購入する。
奥にある厨房で食券を渡し、客席で待つ。オフピークであったためか時間がかかる。
この類の営業スタイルの店としては随分と長めで、食券に印字された番号で呼ばれるため
最初は自分が呼ばれていることに気付かなかったくらいである。

しかしやってきた「かき揚げそば」はなかなか見事だ。別皿の生玉子は少し味気ないが。

短冊切りの野菜を寄せた立体感のあるかき揚げ、定番のタマネギとニンジンの他に
サツマイモやシイタケなども入っていて、オリジナリティが感じられる。
野菜の味がしっかりしているのは良いが、ツユに浸ってもばらっと崩れたりはせず
硬度を保っているのでソバのトッピングとしては少し食べづらい印象ではある。

蕎麦はいくらか平打ちでむちっとしたコシがあり悪くない。
十割蕎麦だから旨いって感じさせてくれるほどではないのだが、嵯峨谷と同等以上に良い麺だ。
ツユの味も醤油が強いわけではなく、少し甘さがある優しい出汁のきいた味だ。

その分、生玉子の効果は薄く、天ぷらの食べにくさもあって
インパクトがあり価格も良いものの、「天玉そば」としての完成度は悩ましいところである。

かき揚げ、そば、ツユ。個別には価格以上に愉しめると思うので、次回は別のを食べてみたい。
帰り際に、そば粉を挽く臼のような機械を店内から撮ってみた。なんとなくね。

さ竹 新宿店そば(蕎麦) / 新宿駅都庁前駅南新宿駅
夜総合点★★★★ 4.0

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